薬機法チェックのおしごと

薬機法に基づいた広告チェックを行っています。

最近SNS話題?のBB弾で景表法違反

最近SNSでなんだか話題のエアガン。あれは一体どうしたんですかね…
さて本日はこんなニュースをみかけました。

株式会社東京マルイに対する景品表示法に基づく課徴金納付命令について
https://www.caa.go.jp/notice/assets/representation_cms209_240222_1.pdf

私は健康食品や化粧品のチェックを専門としていますが、
薬機法チェック時には景表法違反もないかチェックしますので、
商品は全く専門外ですが、このニュースを読み解いてみたいと思います。

何が問題だったの?

この企業が販売していたBB弾は、自社のウェブサイトなどで「バイオ」「本物の安心感 生分解」「植物由来やミネラル成分で構成されたBB弾で、石油系の原材料は一切使用していません」といった風に紹介されていました。さらに、「土の中や水中の微生物によって分解されるから、屋外フィールドでの使用に適しています」とも広告をしていました。

どこが問題だったの?

上記に記載したように自社のサイトで「環境にやさしい」や「石油を使っていない」

「このBB弾は、使った後に自然に分解されて、環境に悪い影響を与えない」と広告していました。

消費者庁はこの企業に根拠の提出を求めましたが、消費者庁はその説明が十分ではないと判断しました。
結果、消費者庁は「景品表示法」に基づき、この企業に対して課徴金納付命令を出しました。
その額、なんと1353万円!
企業にとっても打撃でしょう…この金額。

商品を購入する人に対してはいつでも正しい情報を伝えることが大切です。
会社が商品について誠実にデータを出さない限り、私たちは本当のことを知ることはできません。
そして「エコ」や「バイオ」といった言葉は、今の時代、消費者にとっても、地球にとっても重要なキーワード。
多分この企業も地球に優しい商品をと思ったのは確かでしょう。でも広告の仕方が間違っていました。
残念な結果です。

私がもし、こういった全く専門外の依頼が来たら?
正直成分のことが本当にわからないと思うので、データを信じるしかありません。
誇大な表現は、指摘を受ける可能性があるので、気を付けてくださいという事くらいしか言えないかも…。