薬機法チェックのおしごと

薬機法に基づいた広告チェックを行っています。

健康被害の影響拡大:機能性表示食品の安全性に疑問

「紅麹」の8割、他社に供給 健康被害の恐れ、影響拡大も 小林製薬(時事通信) - Yahoo!ニュース

この事件は、小林製薬が販売した紅麴(こうじ)を含むサプリメント「紅麴コレステヘルプ」など5製品の摂取後、腎疾患などの健康被害が報告されたものです。
これにより、小林製薬は約30万個の製品を自主回収することを決定しました。摂取者の中には、一時的に人工透析が必要になったケースも報告されています。

この事件について、考えてみると「機能性表示食品」がこれでいいのか?という点、結構大きな問題ではないでしょうか。
特定保健用食品(トクホ)は国の承認を受けて発売します。
かなりの費用や時間をかけ発売されています。
一方、機能性表示食品は、国の個別審査を受けずに市場に出されています。
これにより、製品の安全性や効果に関する確固たる科学的根拠が欠如している場合があります。
それなのに、機能(ある程度の効果)を書けるというのは問題があると思います。

薬機法チェックのご依頼をいただくとき、
「トクホ」「機能性表示食品」「健康食品」どれなのか聞きます。
ルール上は「トクホ」「機能性表示食品」は効果をある程度記載が可能ですので。
しかし今回のような事件があると、まじめに「健康食品」を作っている企業は不利ですよね。
一体、「機能性表示食品」ってなんなんでしょうか。

そう思わせるニュースでした。